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亡くなった人々の本
先月31日、中尊寺ゆつこさんが亡くなった。
42歳という若さである。

ニュースやスポーツ新聞でかなり大きく取り上げられていたので驚いた。
世間的にもこんなに認知されている漫画家さんだとは知らなかったので。
まあ、最盛期をよく知るのは私より少しだけ上の年代の人かな、という気がする。
私の中の追悼記念として、わがやに唯一あった彼女の本を読み返してみた。
それが、『アフリカンネイバーズ』。

カメラ 2年くらい前に購入。


これは彼女のアフリカ旅行記。
当時、アフリカの旅行記を読みたいと思っていたのだが、本屋に並ぶは仰々しいものばかりで軽いタッチのものがなかった。
そんななかで、絵と文で肩肘はらずに綴ってある彼女の本は目をひいたし、実際内容もおもしろかった。
なんとなく語り口調が「偉そう?」と感じることもあったのだけど、今「一世風靡したカリスマ人」、という目で見返すとそうも思えないから不思議だ。
こういうことって、いろんな場面であると思うけど。

ニュースでは「死ぬ3日前まで書いていた」と報じていた。
幼い子供のためにも生きようと必死になる姿勢、そして何かを伝えようと懸命に表現する彼女の姿を想像したら、朝から胸がいっぱいになった。

読書 読書 読書

鷺沢萠
去年4月に亡くなってしまった作家。死因は心不全とも自殺とも言われている。
昔から彼女の名前はよく目にしていたけれど、彼女の本を読んだことはなかった。
死の知らせを聞いて読んでみようかと思ったけれど、なんとなく気を逃していた。
そんな折、友達が彼女の本を奨めていたので、やっとつい先日読んでみた。

『F-落第生-』と『私はそれを我慢できない』の2冊。
1冊目は短編集。なんとなくどれもよくありがちな話な気もしたが、最後の話は結構好き。
2冊目はエッセイで、「我慢できないこと」をテーマにとにかく怒っている本。
1冊目のFが自分の中で大当たりというわけでもなかったので、さほど期待せずに読んだが、こちらはなかなかの当たり。
リズムがよく、内容も飾っておらず、気に入った。
それと、なんとなく文章の節々に、彼女が持っている人生に対する考え方の闇みたいなものを感じてしまった。これは自殺ということを知っているからそう思えただけのような気もするけれど。

読書 読書 読書

あと読んでいなくて読みたいのは、中島らもさんの本。
こんなに有名だけど実は読んだことがない。

もうひとり、亡くなってはいなくて、復帰が待たれるのは岡崎京子さん。
96年に事故で意識不明の重体になってしまった漫画家だ。
今は奇跡の回復をとげ、自宅療養中である。
この人の本も数冊しか読んだことがないので、この前久々に何か読もうと買ってきたら、大学時代に読んだ本だった。。。なつかしかったけど。
この人の漫画は絵も話も一見軽い感じだけど、そんな中に適度な重みで感情が潜んでいておもしろい。

読書 読書 読書

なにか不幸なことがおきて初めてその人に注目するのは少し悲しい。
できれば、普通に本を出しているときにその人の良さに気が付きたいものです。
| 古屋 江美子 | | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
2005/02/04 1:15 AM posted by: なこ
あと忘れてはならないのは、森村桂さんよ!
あたしは読んだことないのだけど、彼女の死が報道された直後、
姉から涙の電話がかかってきて衝撃だったの。
大好きな作家さんの死がここまで姉を悲しませるのかと。
それだけ、姉の心に入り込んでいた作家さんなんだなー、
とそのとき初めて読んでみたいと思ったよ。
(けど、未だに読んでいない)
2005/02/05 10:02 PM posted by: えこ
スゴイ感受性豊かだねえ、なこのお姉さま。
そこまで思えちゃうのはほんとすごいとおもう。
でも、私も森村桂さんは知らない。
ということで、早速今日2冊彼女の本を買ってみたよ。
また読んだら感想を報告するわ!
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