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悲しみよ こんにちは
ひさしぶりに外国の作家の本を読んだ。
「悲しみよ こんにちは」(フランソワーズ サガン)

もっぱら邦書しか読まない私が、めずらしく思い立った。
理由は、友人なつこが絶賛していたから。

読書 読書 読書

・・・で私の感想。
うーん、やっぱり訳書には入り込めない。
内容的にはとてもいい本だと思うのだけど、訳がどうも古くさくて読みづらい。入り込む以前に、一文一文の意味を噛みしめて確認しなければならず、読み通すのに非常に骨が折れた。私の感覚としては、日経新聞を読むくらいの集中度が必要。
これをサラリと読めたなつこには感嘆する。

主人公の父の名前がレエモンと言うのだが、
「レエモン、いらっしゃいます?」
という台詞が何度もでてきて、私はずっと
「檸檬(レモン)、入れる?」
って聞いているのかと思っていたくらいに、わかりにくい。
あと、本の背表紙の解説がいまいち。背表紙の解説なんて普通はサワリくらいしか書かないものだと思うが、なんと最後の結論まで書いてあった。そのシーンがいつくるかくるかと思って読み進めていたのに、それが本当に最後の方だったので、最後にそれでびっくりしたというのもある。

でも訳者自身もあとがきで、
「サガンの文体は美しく、スュブティルで、意味の不快、微妙なニュアンスがある。そういったデリケートな言葉は体で感じてもなかなか訳すのにむずかしい。」
と書いているから、原著で読んだら多分相当違うんだろうなと思う。読めないのが口惜しい。スュブティルの意味すら分からないし。
それでも、フランス映画にもよくあるデカダンスな空気がストーリー全体に漂っているのは感じることができ、そんな中だからこそ主人公の少女の繊細な気持ちがより一層美しく際だっている感じがした。
実際に映画化もされているらしく、その主演がジーン・セバーグと知って妙に納得。なぜか読みながら「勝手にしやがれ」を思い出していたから。

読書 読書 読書

うーん、やっぱり私にとって訳本のハードルは高い。
ちなみにサガンの後、昨日の気分をひきずって、山本文緒の「みんないってしまう」も読んだ。
びっくりするほど読みやすい。そして今日は自分の感情によく合って泣けた。

誰か訳本のいい読み方を知っていたらぜひ教えて頂きたいものです。
| 古屋 江美子 | | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
2005/01/28 11:32 PM posted by: なつこ
あら、イマイチお気に召さなかったようで。
私とえみこは本に対する感じ方がかなり異なるみたいだねー。

確かに訳書は台詞が不自然になるから
目にすんなりと入ってこないけど、
悲しみよこんにちはは、それを通り越してきれいだなーと思ったよ。
感性は言葉に直すのが難しいわ。
2005/01/28 11:41 PM posted by: えみこ
うう、そうなの。
せっかくオススメであったのに、残念な感想で申し訳ない。
でも、感性って感性というだけに言葉でいうのは難しいよねー。
だからこそ誰かと感覚を共有できたときはとっても嬉しいんだろうね。

でも結構本を読むときって、その時の気分に感想も左右されがちじゃない?
もっと集中した気分のときに一気に読んだらまた感想が違うかも。
しばらくおいてもう一回読んでみたいとは思っている一冊よ。
今度会ったときなつこの思ったところもじっくりきかせてちょうだいな。
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